Cloud Service
クラウドサービス
クラウド(クラウド・コンピューティング)は、コンピューターの利用形態のひとつです。インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。
クラウドの特長のひとつは、利用にあたって、コンピューター(サーバー)の所在地(どこ)が意識されない点です。たとえるならば、雲(クラウド)の中にあるコンピューターを地上から利用しているようなイメージです。そして、クラウドの形態で提供されるサービスを「クラウドサービス」と言います。
従来のコンピューターの利用形態では、利用者は手元のパソコンの中にあるソフトウェアやデータを利用していました。しかしクラウドサービスでは、ネットワークを経由して、雲(クラウド)の中にあるソフトウェアやデータをサービスの形でつかうのです。
クラウドサービスは以下の三つメリットがあります。
①コスト削減
従来、企業がシステムを導入する場合には、自社サーバにソフトウエアをインストールする方法が一般的でした。しかし、サーバ購入や運用コストがかかるデメリットも。
クラウドを活用すれば、自社サーバが不要になり、システム開発やソフトウエア購入などの初期費用が大幅に削減できます。また、保守を担う技術者の人件費など、運用コストも削減できる点が、クラウドを活用するメリットでしょう。
②業務効率化
クラウドサービスは、インターネット環境で活用ができます。クラウドを活用すると、メール対応のほか、外出先からの資料送付、受発注、勤怠管理、経費精算など、幅広い業務を効率化することが可能です。
近年はテレワークの普及により、タスク共有やコミュニケーションツールといったクラウドを、ビジネスで活用する企業の事例が増えています。
③IoTによる今後の可能性
IoT(Internet of Things)は、「モノのインターネット」のことです。例えば家電など、今までインターネットに繋がっていなかったものを、クラウドを活用して繋ぎます。
IoTでは、データ取得、集約、解析などを行い、それらのデータをクラウドに保管します。IoTは製造や物流、医療、農業など多くの分野で活用され、クラウドやブロックチェーンとの相乗効果で、パワフルに進歩を遂げています。